公開日: |更新日:
注文住宅で人気な設計のひとつの「平屋」。ここでは、平屋の家を建てるときに押さえておきたいポイントについて紹介します。ぜひ、理想の家造りの参考にしてください。
平屋とは、一階建ての住宅のことを指し、階段が無く、すべての空間がワンフロアに収まっている住宅構造となっています。横長の外観が特徴的で、住宅の前には庭を造るケースも多いです。
平屋には特有のメリットがいくつかあり、今でも平屋が人気である要因にもなっています。代表的なメリットを紹介します。
ワンフロアになっている平屋は、上下階の行き来が無いため生活動線がシンプルかつコンパクトという特徴があります。二階建ての場合、たとえば洗濯機の場所と干す場所が一階と二階で分かれていたり、階を跨いだ生活動線の悪さが日々の生活に不便をもたらすという懸念があります。
平屋は二階がないため、階段の登り降りが発生しません。小さな子どもだけでなくお年寄りも暮らしやすい設計のため、親世代との同居を考えるうえでもおすすめです。
二階が無い特性を活かし、天井を高く設計することができ、その結果として家全体に開放感を演出することができます。天井の高い位置に小窓を設置してそこから採光すれば、広くて明るい空間を作り上げることも可能です。
平屋にはメリットだけではなく、注意しておきたいデメリットも存在します。平屋の建築を検討する際は以下のデメリットにも注意するようにしましょう。
縦に空間を確保できる二階建てとは対象的に、平屋の場合はある程度の広さがある敷地が必要になります。延床面積80坪の家を建てるとするならば、80坪の土地では足りず、延床面積以上の土地が必要になります。
基礎部分や屋根の面積を広く要する平屋は、二階建てと比べると坪単価が高くなる傾向にあります。ただし、階段や廊下といったスペースが不要な分、延床面積が抑えられることで、総合的な建築費用としては二階建てよりも安くなるケースもあります。
平屋は家の高さが低い分、周りを取り囲む建物の高さによって日当たりが悪くなるというリスクがあります。平屋における採光は重大な問題で、中庭を作って自然光を室内に広げるといった対策方法があります。
雪国の青森で平屋の家を建てるとき、冬場の雪下ろしを想定しておくことが大切です。雪下ろしは相当な労力を要するうえに、怪我や事故の危険性もあります。
そのため、青森で平屋を建てる際は、なるべく雪下ろしが楽で済むような家の設計にすることが重要です。そのためには、屋根の形状がポイントになります。
たとえば、落雪式の屋根は、雪が自然に落ちていくように屋根の勾配が調整されている形状になっています。自然に雪が落ちるため雪下ろしは楽にはなりますが、雪がなだれ落ちたときに危険がないように、屋根の下の安全面は配慮しておく必要があります。